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2008年4月 8日 (火)

うんすん遊び

  一昨日をもって 紅会 全国展 終了いたしました。 お天気にも恵まれたくさんのかたにご来場いただきました。 御礼申し上げます。

 さて私自身の今回の出展作をご紹介します。 写真にするといろいろとアラも見えて恥ずかしいのですが、見てやってください。 今回の全体のテーマは 「物語」でした。私の選んだ図案は「うんすん遊び」 うんすんカルタを散らした名古屋帯です。

うんすんカルタというのは、ご存知ないかたもいらっしゃると思いますが、ポルトガルから伝わった古いトランプのようなものです。 5種類×15枚の計75枚からなるカルタでトランプのハートやスペードにあたるスーツ(種類)は ハウ(剣) イス(棒) コツ(杯) オウル(貨幣) グル(巴) の5種類で それぞれに数字札1~9と スン(唐人) ウン(福の神) レイ(武人) カバ(騎馬武者) ソウタ(女性) ロバイ(龍) の6種類の絵札があります。

ここまでの説明でピンときた方もいらっしゃるでしょうが、あの「ウンともスンとも」というのはポルトガル語でおそらくこのカルタとともに広まった言葉でしょう。 ちなみに「ピンからキリまで」のピンもキリもポルトガル語だそうです。

今現在 熊本県人吉市に保存会があってここでのみ遊び方が伝わっています。平成16年からは大会も開催されているようです。行ってみたいな さらに詳しいことを知りたい方は神保町にある 奥野カルタ店http://www.okunokaruta.com/まで。お店に行けば現物が見られます。その他このお店オリジナルのカルタもあってちょっと楽しいです。

Photo_12 これはお太鼓全体の柄で二枚だけカードの

地を白のより糸でうめて上掛け模様にしています。

生地は塩瀬で色はサンドベージュです。

Photo_13 イス(棒) の龍

Photo_14 オウム(貨幣)の3

Photo_15 ハウ(剣)の5

Photo_16 コツ(杯)の2

 刺繍の題材として、カルタ 花札 トランプなどは面白いと思います。2006年の雄鶏社主催の「素晴らしき刺繍の世界展」でも 刺繍による花札が出展されていて なんかやられたという感じでした。 刺繍通信vol. 9の表紙になっています。

次回は 韓国刺繍のおはなしをします。

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コメント

すごいすごい!
展示会場でもこれほどのアップでは見ることができません。
アップに耐える技術も凄すぎます。

わたしなんて...いじいじいじ(笑)

韓国刺繍あれこれも楽しみにしています。

こんばんは。
いつも妥協を許さない丁寧な仕事、尊敬しています!
配色のセンスやチャレンジ精神も見習わなくっちゃ。

私も金太郎の写真をアップしようと思ったのですが、自分のだからいつでも見れると思い、撮影するのを忘れていました・・・

リンクにも載せていただいて、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いしま~す

あおもり様 ノブ様
ちょっと縫いじわが
台張りが強すぎたのか カルタのふちの駒どりを引きすぎたのか。 仕立ての前にもういちど湯のしかな。 

 刺繍ってまさしく糸で描く「宇宙」ですね。。。
 拡大してみて溜息がでました。。
 この刺繍帯に似合う着物はどんな感じなんでしょう・・
 粋に着こなせることには、間違いないようですね。
 刺繍も着物もビジターですが、美しいって感じる気持ち
 が自然にでてきます。。

ハヌル様
私、刺繍 それも日本刺繍に出会えてほんとに良かったと思っています。 どんな刺繍もそれぞれの良さがあると思いますが、日本刺繍の技術と 紅会で教わったこころがまえは 他の刺繍にも生かすことができます。  着物も好きなので、月に一回程度季節の着物のコーディネートもおみせしようと計画中です。 ご期待ください

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