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2008年5月23日 (金)

吉祥文様

 前回の続きです。 日本刺繍に使われる吉祥文様の多くが

中国から朝鮮半島を経て伝えられたわけですが、それぞれの国

によって宗教 価値感 自然そのものも違うわけですからそこに

それぞれのお国柄がみえてきます。 これは卒論のテーマになりそう

ですが、ずうずうしくまた簡単に語ってしまいますので責任はとりません。

 ちょうど十年前の平成十年に東京国立博物館の東洋館で開催された

「吉祥ー中国美術にこめられた意味」という展覧会は 質 量 ともに

素晴らしいもので、その時の図録は今も大事にしています。とにかくありと

あらゆる事物におめでたい意味を見出してモチーフにするエネルギーには

圧倒されました。中にはほとんどこじつけみたいなものもあって、けっこう

音がおめでたいものに似ているというのが多かったように思います。

日本の宝尽くしのもとになった八宝は 蓮華 法輪 法螺 双魚 白蓋 白傘

宝瓶 盤長 です。 日本のそれとはずいぶんちがいますよね。 この他に

暗八仙という道教の八仙人それぞれの持ち物をモチーフにしたものとかが

宝尽くしににています。 ほんとに人はそんなにも幸せになりたいのかと思い

ますが、現実が過酷だということでしょう。数字でいうと中国は偶数がおめでたい

数字で、韓国や日本は奇数がよしとされているようですが、それはなぜかは

知りません。 儒教とか陰陽五行とかと関係あるんでしょうか。

 さて韓国ですが、日本よりも中国に近いようです。 日本ではあまり

使わない 蝙蝠とか桃とかもよくつかわれますし ラーメン丼の模様

雷紋も家の装飾などに使われます。 中でも韓国の人たちに好まれてきた

モチーフに「十長生」というものがあります。長生きする物を十集めた

文様で 日 月 山 水 石 不老草 鶴 亀 松 鹿 の十種を1つ

の画面に盛り込んで 長生き尽くしとでも呼びたいような図柄です。

これも年長者を大事にする儒教の国ならではですね。

このような吉祥文様は大別すると 不老長寿 富貴栄華 子孫繁栄

などといったところでしょうか。人間の願望は今も昔もちっともかわって

いませんね。 このところ 大地震とかサイクロンとかの映像を毎日の

ように見せられていると、平穏な日々が続くこと以上の幸せはないと

思うんですけどね。

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