シネマ歌舞伎のおすすめ
シネマ歌舞伎「ふるあめりかに袖はぬらさじ」見てきました。
うっかりしていたら上映の最終日になっていてその最終回に
ぎりぎり間に合いました。 いや~間に合ってよかったです。
シネマ歌舞伎をみるのは今回で2回目で、前回は玉三郎 菊之助
で「二人道成寺」でした。これですっかりシネマ歌舞伎にはまっちゃい
ました。そりゃあライブがいいには決まってるけど、歌舞伎の昼 夜
の公演って必ず見たくない演目もあって狭い歌舞伎座の座席でそんなもの
みせられるの苦痛ですよね。 しかもライブはあたりはずれもあるしね。
その点このシネマ歌舞伎というスタイルは見たいものだけ、見たい時間に
2000円でゆったりした座席で見られるんです。 しかもいろいろなアングル
から全体とアップを映画的に自然につなげて見せてくれます。 役者の
表情や衣装の細部はオペラグラスがないとみえませんが、映画だと
凝りに凝った衣装の細部までみることができます。
今回の「ふるあめりか......」に関しては昨年12月の公演を生で見なかったこと
を心底後悔しました 。 好評だったせいか映画の追加上映決まったようです。
是非映画館に足を運んでください。 今後再演されたとしてもこんな豪華メンバー
での公演はあるとは思えないので生で見た方もそうでない方も見て損はないです。
もともと文学座の杉村春子の当たり役ですが、玉三郎が完全に自分のもの
にしています。実年齢もこの役を演じるのに充分だし、心技体が充実している
今だからこその名舞台になっていると思います。 衣装も凝っていて2月の場面
では縞の着物に白梅を散らして、7月は大雨と波乱を予感させる龍の模様の薄物
衣装をみるだけでも、着物好きにはたまりません。 有吉佐和子の戯曲の力
もあって、歌舞伎の世話物としても成立しています。 なにしろ歌舞伎の役者さん
たちだから芸者姿も芸事もほんものなのよね。シネマ歌舞伎についてはこちらまで
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コメント
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シネマ歌舞伎というのがあるんですね!
いろんなライブとか、スクリーンでもっと手軽に日常的に楽しめたらいいのに~と思ってたのでびっくりです。
おかたいイメージの歌舞伎界が、案外進んでるのかも!?
一度見てみようと思います♪
投稿: ノブ | 2008年6月30日 (月) 21時28分
DVDで見るという手もあるけど、映画館の大画面がいいんです。
オペラのシネマ版というのもあってこれもためしてみたいと思っています。好評を得たものしか 映画版にはならないから、あたりはずれもないしね。なにより安いのがいいです。 特に「ふるあめりか....」おすすめです。
投稿: ahbon | 2008年6月30日 (月) 23時36分
シネマ歌舞伎って知りませんでした、
じつは、歌舞伎って苦手なんですが、
予告編を拝見して、わ~、おもしろそ~、
みてみたい♪、と思いました、(*^。^*)
投稿: きぬえ | 2008年7月 1日 (火) 08時56分
この「ふるあめりか.....」はもともと新劇で歌舞伎として上演したのはこれがはじめてなんです。ですからふつうに演劇として楽しめます。過去何回も客演という形で主役を演じてきた玉三郎が満を持して歌舞伎の演目として上演したわけで、いつもは脇役など絶対にしないそうそうたる役者たちが脇役ともいえないような端役でまわりを固めています。それだけこの芝居の完成度に期待があったのだと思います。有吉佐和子の良くできた戯曲に歌舞伎の役者の芸が加わってすばらしいものになっています。ほろ苦いコメディーですから楽しめますよ。
投稿: ahbon | 2008年7月 1日 (火) 22時31分
私は家族でDVDを見ました。
老人ホームに入ったメリーさんは、すっぴんで、とても綺麗な人だな〜と。
投稿: ハギズム | 2008年7月 3日 (木) 12時38分
そうでしたか。好奇の目でみてはいけないと思いつつも、ついいろんな物語を想像してしまいますよね。 最期はこころ安らかであったと思いたいですね。
投稿: ahbon | 2008年7月 3日 (木) 22時23分