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2008年6月29日 (日)

ハマのメリーさん

 昨日ご紹介した「ふるあめりか.......」は幕末の横浜が舞台です。

横浜が開港した際に吉原をまねてつくられた港崎(みよざき)遊郭というもの

が今の横浜スタジアムがある横浜公園のところにあってこの物語の舞台

岩亀楼(がんきろう)という遊郭はそのなかでも大店だったようです。

今でも横浜市西区戸部町には岩亀横町というのがあってそこには「岩亀稲荷」と

いうかつて遊女たちの信仰を集めたお稲荷さんがあるそうです。

港崎遊郭は慶応2年の大火で消失したのですが、その時に四百人以上の

遊女が焼死したんだそうです。当時の遊女には外国人専門の「唐人口」といわれる

遊女たちがいて、それは遊女たちが最後におちゆく先といったものだったよう

です。 「ハマのメリーさん」とか「ヨコハマメリー」と呼ばれていた伝説の街娼を

ご存知でしょうか。 唐人口という言葉を聞いたときに私はこのメリーさんを思い

出してしまいました。メリーさんはさしづめ昭和の唐人口といってもいいかもしれません。

いろいろな伝説や噂にいろどられたメリーさんは、2005年に亡くなったあと

ドキュメンタリー映画にもなったので見たかたもいらっしゃると思います。

私はいちどヨコハマのデパートでこの方と遭遇しています。 一度みたら忘れられない

白塗りの老女は伝説の人でもなんでもなく、ただただ いたましい限りでした。

きっとメリーさん本人は写真にとられることも自分が伝説になることも、そして死後

に映画が作られることもどうでもよいことだったろうと思います。

「ふるあめりか....」で行く末を悲観して自害した遊女 亀遊 が攘夷派の都合の

いいように烈女に祭り上げられたように、私たちもメリーさんに勝手な物語を

投影しているだけなんですから。

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