レトロなビーズバッグ
こんな感じのビーズバッグおうちにありませんか?
戦後に流行した、ビーズバッグたちです。 私は持っていませんでしたが、
30年 40年くらい前は和装であらたまった席ではみんなこんなバッグを
使っていました。 きっと古い物をとってあるお母様やお祖母様のたんすの
奥に眠っているんじゃないかしら。 その後アジアから安価なビーズ製品が
大量に輸入されたことでほとんどこんな手のこんだ国産のバッグは消えて
いったのですが、まだ今も職人さんはわずかに残っています。 私がビーズ
刺繍をおしえていただいている松川先生もそうした作家さんの一人です。
こういうビーズぎっしりの手の込んだ刺繍はきちんとした台張りと技術が必要です。
ここからが今日の本題なのですが、ちょっとこのバッグの持ち手を拡大して見ます。
持ち手はチェーンやブレードなどではなくビーズが隙間なく埋め込まれた
まるぐけの帯締めのようなものになっています。 バッグとの繋ぎ目は
きちんと受けの金具が持ち手の端についていて丸カンでバッグとつながって
います。 今のバッグにはこのビーズの持ち手がないんです。
どうもこの技術と金具がいつからか途絶えてしまったようで、昔とかわらない
すばらしいビーズ刺繍のバッグでもなぜか今のものは持ち手がチェーン
だったりするのを不思議に思っていました。 こういうビーズの持ち手の
レトロなバッグをあつかっている Mak Pye というネットショップにこの持ち手
部分の詳しい構造が載っています。 金具さえ作ってもらえばなんとかできそう
な気がするんですが、、、、、、
これは白い方のバッグの継ぎ手の部分と持ち手です。
明らかにこちらの方が新しいもので継ぎ手の金具は使われて
いなくて持ち手に三角のカンが直接突き刺してあります。持ち手
そのものも布にビーズをとめつけてあるようで 前者のビーズを
螺旋状に巻きつけてあるような作り方とは違っているようです。
こんな細かいことにこだわる私は変でしょうか。
ビーズバッグの持ち手は絶対ビーズぎっしりじゃなくちゃと思うんですが
袋物を扱う職人さんが是非金具とともに技術を復活させてくれないかと
切に願っています。
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