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2008年7月 8日 (火)

釜糸

Img_0370_11

日本刺繍の糸 釜糸です。 染色するのに釜を使うことから釜糸とよばれています。

左が紅会の糸で右は韓国刺繍の糸です。 釜糸は平糸(縒りのかかっていない糸)

の状態で紙管にまかれています。 韓国刺繍の場合は大体平糸二本を辛めに縒った

縒り糸(二本一本の縒り糸)の状態でうられているようです。ただし普通のお店で手に

入るということではなくそれぞれの作家が糸屋さんに発注するようで、日本の釜糸と

比べると少し艶がなく染めむらもあります。もちろん韓国刺繍でも平糸は使います。

この絹糸のかがやきに魅せられて日本刺繍を始める人は多いと思います。

絹糸は平糸の状態が一番 艶があります。より糸は辛く縒れば縒るほど艶はなくなって

きますが、上手な人の縒ったより糸には輝きがあります。 初心者の刺繍と工房の職人

さんの刺繍とでは、別の糸を使ったかと思うくらい違います。日本刺繍の場合は糸を

平糸のままで使ったり、さまざまに縒りかたを変えて使います。このことが、日本刺繍

の質を高めていると思います。もちろん韓国刺繍にもいろいろな縒り方はあるのですが

日本刺繍ほど繊細な使い分けはしません。 年に一度の紅会 全国展では日本刺繍

の体験コーナーを設けているのですが、この糸を縒るという作業も始めての方には

新鮮に映るようです。 ただ この糸を縒るという作業はなかなかむずかしいく十年

たってもなかなかうまくいきません。 機械ではないので微妙な手加減で縒ることが

できるわけですが、だからいつも微妙に違ってくるわけです。 奥が深いです。

Img_0327_2

先日ビーズ刺繍の講座のときに釜糸が並べられていました。 きれいでしょう~

うっとりしますよね、 もうすぐ来年の全国展の作品の色決めをするために

出してあるものです。 生地と糸が渡されて新しい作品がスタートするときは

一年で一番わくわくする時です。

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コメント

こんばんは
最後の一行で思わず吹き出してしまいました
ワクワクしてるうちに出来ちゃうといいですね~

ノブ様
そうなんですよ。ワクワクしているうちにできたためしはないですね~
でも 締め切り直前の火事場の○○力というのもけっこうあって思わぬ展開になることもあります。でもそれに賭けて火傷することもあるしね 地道とかコツコツというのを生きてるうちにできるようになりたい私です。

ahbonさま!
やりましたね~
写真、

きぬえ様
ありがとうございます。 ちょっと時間かかりました
今度は写真そのもののグレードアップを図りたいと思います

ahbonさま
こちらには初めてお邪魔します。
色と艶の素敵な光景ですね。
以前に着物旅で西陣の長艸さんという着物作家さんの
工房を訪ねたことがあります。
あいにく休館で、見学はできなかったのですが・・・・
ますます実際の行程を拝見してみたくなりました。
新しい作品の構想、存分にお悩みください。
また、お邪魔しますね

ちゅら海様
来年の展示会用の作品はハンドバッグです。 ビーズ刺繍の方も袋物なので今年は袋物の年になりそうです。 構想は楽しいのですが、実際の制作はこれが思ったとおりにはいかないんです。 いつも締め切りぎりぎりになってこんなはずじゃなかったと思いながら半ばあきらめて追い込みにかかるという感じです。時々土壇場で面白いアイデアや思わぬ配色で最初の構想を超えることがあるんですけどね~

ちゅら海様のところから来ました。 祖母がフランス刺繍と絽刺しをしてました影響でフランス刺繍はやってました。今は草乃先生の日本刺繍。紅会のご本と針箱もってますよ。ビーズ刺繍もなさるのですね。しゅてきですぅ。またお邪魔させてくださいね。

zizi様
はじめまして
フランス刺繍をやっていらしたんですね。 刺繍はどんな刺繍もとにかく時間がかかりますよね。 日本刺繍の図柄をフランス刺繍で刺してみたり、その逆もおもしろいかもしれません。 気がむいたら、また針を持ってみてはいかがですか。

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