大好きな絵本
先日りんごを食べながら 「えんやら りんごの木」という絵本のことを
思い出して 冒頭の部分を口ずさんだらどんどん次のフレーズが出てきて
びっくり。 これは長男が大好きだった絵本で何十回も読み聞かせたので
すっかり憶えてしまっていたんです。
長女のお気に入りはなんといっても「ノンタン シリーズ」と「ぐりとぐら」
今年ノンタンの作者であるキヨノサチコさんは亡くなられましたね。
お冥福をお祈りすると共にこころからお礼を申し上げたいです。
子育て中はお気に入りの絵本にどれだけ助けられたか。
私自身の子供時代を振り返ると なんといっても岩波の子どもの本ですね。
今に至るまで読みつがれている秀作がたくさんあります。
ちいさいおうち・ちびくろさんぼ・おさるのジョージ・はなのすきなうし
ふしぎなたいこ・ききみみずきん・おそばのくきはなぜあかい
かぞえあげたらきりがないくらい。 ちびくろさんぼ以外は今でも絶版にはなって
いないとおもいます。 ちびくろさんぼは差別的だということで絶版になりましたが、
トラがバターになっちゃうところとか、ホットケーキを山ほどたべるところとか
大好きでした。 岩波書店以外のところから復刻されたとかされないとか、、、
中でも特に印象に残っている本はこの二つです。
唯一の童話としても知られていますが、
もちろん子供の時はそんなことは知る由
もなく、シンデレラでも白雪姫でもなく
シャムのお姫様というところが、子供心
にもエキゾチシズムをかきたてられたんで
しょうか。またじつに挿絵がいいんです。
絵は武井武雄さん この方は今回
はじめて知ったのですが、童画という言葉を生み出した方で子供の琴線に
ふれるすぐれた絵を残された方です。 一目みて外国人の描いた絵では
ない何か日本的なモダンさや情緒のある絵です。
岡谷市にこの方の美術館 イルフ童画館 があるそうです。
舞台はロシア、プーシキンの物語詩
を下敷きにハンガリーの画家 ポガニー夫妻
が作った童話です。 ストーリーは今読む
と実にツッコミどころ満載のたわいない
おとぎばなしなのですが、ごちそうを食べて
昼寝ばかりしているなまけものの王様が最後
まで肯定的に描かれていて、もともとの詩は
どういうものかしらないのですが、風刺や教訓色は薄まっていてそこがいいです。
これも絵がすばらしいです。 絵を描いたウィリー・ポガニーさんは後にアメリカ
に渡って建築家になったそうです。 どんな建物を作ったのか、のこっているので
あれば見てみたいものです。
いまでもエキゾチックなものや鮮やかなコントラストの配色に惹かれる私の原点
はこういうところにあったのかとあらためて気づかされました。
コメント
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ahbonさんのルーツですね!
それにしても子供の頃の絵本が手元にあるなんて素敵
宝物ですね。
投稿: ノブ | 2008年12月25日 (木) 17時51分
何気なく読んでいた絵本にもいろんな影響をうけているん
ですよね。 私が暗記するくらい読み聞かせた「えんやらりんごの木」
のことを長男はすっかり忘れていてガックリでした。
投稿: ahbon | 2008年12月26日 (金) 19時19分