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2008年12月18日 (木)

プラチナボーイ

 プラチナボーイってなんだと思いますか?

これ蚕の品種なんです。 文字通りオスのみが孵化して

純白のプラチナのように貴重で優秀な糸を吐くんだそうです。

危機的な状況にある国内産生糸を何とか守りたいと長年の研究の末に

開発された品種だそうです。 そもそも蚕のオスの吐く糸は産卵に余分な

蛋白質を使わない分 丈夫で長く光沢もあるのだそうですが、蚕の段階で

オスとメスを見分けてより分けるなどということはほとんど不可能なため

今までオスの蚕のみの糸というものは作れなかったんだそうです。

そこで遺伝子操作をしてオスしか孵化しない品種を作ることによって

初めてオスのみの繭というものが作れるようになったそうです。

しかも通常の場合、熱をかけて繭の中のさなぎを殺してから糸をひくのですが

プラチナボーイは中でさなぎが生きている状態で糸をひくのでさらに良い糸が

取れるのだそうです。 プラチナボーイで織られた織物は光沢も手触りも

丈夫さも兼ね備えてすばらしい絹織物になるそうです。 なぜこんなことを

するかというとやはり輸入の絹では絶対に真似できない付加価値をつける

ことでなんとか国産絹の競争力を上げようということなんでしょう。

ただしプラチナボーイで織られた反物、当然ですが高価です。

これからもう少し生産量が増えれば少しは値段もこなれてくるかもしれません。

でも到底庶民には手の届かない高級品ですね。

もう1つ 国産の絹をめぐる試みとして夕方のニュースで紹介されていたのは

蚕にオワンクラゲや珊瑚などの光る生物の遺伝子を組み込んで光る生糸を

作るというものです。 そうノーベル化学賞のあれです。 ブルーライトを当てると

怪しく オレンジ色や緑色に光るんです。 

う~ん絹糸を光らせてもね~

紅白歌合戦で小林幸子か美川憲一に使ってもらうくらいしか使い途

思い浮かばないんだけど。

それでなくても殺されてせっかくつくった繭をみぐるみはがされる運命なのに

こんどは遺伝子操作でメスは生まれることすらできなかったり、蛍光色に

光らせられたり、それが国産の絹を守ることにつながるのかな~

  遺伝子操作で巨大化した蚕がモスラとなって東京を襲ってくるか、

  はたまた 赤や緑の蛍光色の斑点を光らせながら、ナウシカのオームの

  ように地響きを上げて、、、、

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コメント

妄想力、ありますね~
そう、普通のものを作っていたって国内産だと高価になるのに、それ以上のものを作るとなると。。。
もう雲の上の存在ですね。

紅会も、森繍の展示でお目にかかった塩野屋さんも同じことをおっしゃってたと思いますが、蛹の成長を止めるための「乾燥」を避けることができれば、普通の蚕でも、艶々で丈夫なものができるんですよね・・・?
絹の輝きのために遺伝子操作までするとは・・・。いやはや。

ahbonさん、おはようございます。
塩の屋の服部さんは今度はさなぎの佃煮を開発されて
売り出すそうですよ。
だからモスラの心配はなさそうです。
長野ではハチの子を食べるそうですが
私には絶対無理
でも国産100%の糸の手触りは最高に気持ちよかったですね。

ノブ様
生きたまま繭から糸を引くのは時間との戦いでたいへんみたいですね。乾燥を避けるもうひとつの方法としては塩漬けというのもあるそうです。 遺伝子操作というのは、難病の患者さんを救うとかそういう場合にだけ使って欲しいんだけど、いろんなことをしているうちにそういうものが
発見されるってこともあるしね~。 好奇心が強いので知らないとすぐ妄想に走るわけです。 妄想を押さえるために右往左往している人生です。

kaoru様
佃煮ですか~
未知の食べ物には興味あるけど、それはちょっと遠慮しときます。
遺伝子操作なんかしなくても国産絹には競争力あると思うけど。

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