幕末のお雛様
桃の節句もまもなくです。 母の実家に伝わるお雛様を先週飾りました。
このお雛様は母の実家のお蔵に眠っていたものですが、蔵を取り壊す
ことになって持ち出したときにはぼろぼろの状態だったので岩槻の人形屋さんに
修理に出しました。 その時修理してくれた人形師さんによると時代的
には幕末位のものだろうということでした。 髪の毛もほとんど抜け落ちて
いたお雛様はすっかり植毛してもらい新しい冠と桧扇も新調しました。
お内裏様の衣装もすっかりきれいになりどこをどう直したのか古色はそのまま
に残っています。 母の実家は西伊豆にあるのですが、このお雛様は
西伊豆の松崎にある 大沢温泉ホテルの古い庄屋の屋敷を所有していた
依田一族からその昔譲り受けたと聞いています。 それについてはさだか
ではないのですが、実はこの依田一族とは父方の先祖が縁組をしている
ということを聞いていたので、今回 母に詳しい話を聞いてみたところ
そんなに古い話ではなく なんと私の父方の祖母の姉が嫁いでいてしかも
離縁して出戻ったのだそうです
依田一族の起こした松崎製糸はかつては富岡製糸と並び称される程で、
今も残る母屋やなまこ壁の蔵が当時の繁栄の名残をとどめています。
古民家がお好きなかたは是非いちど足を運ばれてはいかがでしょうか。
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