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2009年4月の投稿

2009年4月28日 (火)

お母さんのきもち

Img082

 新川和江さんは 「私を束ねないで」という詩でよく知られています。

私はこの方の~赤ちゃんに寄す~という詩が大好きです。

  うす紅いろのちいさな爪

  こんなかわいい貝がらが

  どこかの海辺に落ちていたらば

  おしえてください

  光る産毛 柔らかな髪

  こんな優雅な青草が

  はえている野原あったら

  そこはきっと神さまの庭です

  

  赤ちゃんのすべて

  未完成のままに

  これほど完璧なものが

  ほかにあったら

  みせてください

    *

  <わたしが生んだ!>

  どんな詩人の百行も

  どんな役者の名台詞も

  このひとことには

  敵いますまい

    吾子よ

  おまえを抱きしめて

  <わたしが生んだ!>

  とつぶやく時

  世界中の果物たちが

  いちどきに実る

  熟した豆が

  いちどきにはぜる

  この充実感

  この幸福

  お役人や政治家が声高にさけぶ少子化対策よりもこの詩の方が

ずっと効果がありそう。  誰もが安心して子供を産み育てられる社会

こそが理想でしょうけどどうすればいいんですかねthink

  

2009年4月23日 (木)

葡萄の宴

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刺繍の展示会が無事終了して、ほっとしたところで思わぬ災難に出会い

すっかり今年の出品作のご紹介が遅れてしまいました。 その災難については

そのうちお話ししようと思います。 今年のテーマは~オリエントへの憧れ~

ということで唐草系の図案が多かったです。 しかも細かい柄ばかり。

私のハンドバッグは会場を入ってすぐのところに飾っていただきました。

今年はハンドバッグがたくさん出品されていてそれぞれに配色や技法が

工夫されていて見ごたえがありました。 お客様からのハンドバッグの注文が

紅会の方にあったようで、うれしいことです。

少し自分の作品について解説させていただきます。 銀色の葡萄の葉はより銀で

むしろ縫いという畳のように見える縫い方で埋めています。 一番悩んだのは

葡萄のツルで縫いきりで埋めるやり方と菅縫いでうめてまつい縫いや駒取りで

輪郭を取るやり方で縫い分けています。  このツルが一番悩むところでした。

配色は全体にアンティークっぽい雰囲気をめざしたのですが、地味になりすぎて

最後に葡萄の葉の縁取りに鮮やかなブルーを使ってみましたが、やはり

出品されたバッグの中で一番地味でした。 図案としては完全にシンメトリー

なのですが、配色は少しだけそれを崩すようにしました。 写真ではよく見え

ませんが、マチの部分にも刺繍してあります。 底にも柄がつながっています。

見えない部分ですが、そういう部分の図案にも手抜きなしというところが

紅会のしんどいところです。

会場まで足をはこんでくださった皆様ほんとうにありがとうございました。

2009年4月17日 (金)

花の生涯 ~梅 蘭芳~

Img081

またまた映画の話題です。 梅 蘭芳(1894~1961) という人は 京劇の女形

の芸を確立した名優で、来日するたび観客、特に歌舞伎界をはじめとする演劇人

に強い影響を与えたことでも知られています。 同じ京劇を題材とした「覇王別姫」

で、カンヌのパルムドールを受賞したチェン・カイコー 監督が再度 京劇を題材に

した映画です。 今回はじめて知ったのですが、京劇の「覇王別姫」というのは

梅 蘭芳が創作、上演した演目なのだそうです。 実在の人物が主人公だと

映画 「覇王別姫」のようなスケールやドラマチックなストーリーにするわけにも

いかないせいか、なんかもうひとつ面白くないです。 前半三分の一で若き

梅 蘭芳 を演じるユィ・シャオチュンという人が美しいです。 結局見所はそこだけ

といったら言い過ぎかしらcatface  レオン・ライやチャン・ツィイーといったスターを

起用しないとなかなかお客を呼べないというのはわかるんだけど。

日本軍の軍人役で 安藤政信も出ていますがどう見てもその当時の人間

ましてや軍人には見えません。

梅 蘭芳の舞台は映像が残っていて今でもいくつかの作品は見ることができます。

数ヶ月前にNHKBSで 最後に来日した時の「貴妃酔酒」の白黒の映像を

見たのですが、正直どこがすごいのかよくわかりませんでした。 孫悟空のような

派手な立ち回りのあるようなものは理屈抜きに楽しめますが、女形の芸の

細かいところまではちょっと理解できませんでした。

映画はまだ新宿ピカデリーで公開中です。

 

2009年4月 9日 (木)

刺青奇偶~いれずみちょうはん~

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久しぶりのシネマ歌舞伎 です。  刺青奇偶は夫婦愛の物語です。

作者の長谷川伸 という人は若い方はなじみがないと思いますが、

~股旅もの~というジャンルの創始者で 大衆文芸という日本人の

心情にダイレクトに訴えかけるエンタテインメントを確立した人でも

あります。 「瞼の母」や「一本刀土俵入り」など 歌舞伎よりも新派や

新国劇または大衆演劇など多くの舞台で繰り返し演じられています。

その回数はミュージカルのロングランなど比べ物にならないほどの回数

です。 ある年齢以上の人でないと股旅ものなどといってもピンと来ない

でしょう。 ビートルズ世代である私の年代でも関心のある人は少ないと

思います。 昔 日本人なら誰もが常識として知っていたストーリーや登場人物

例えば源氏物語であるとか忠臣蔵とかは若い世代にとっては宮崎アニメの

ストーリーや登場人物などに代わっていくんでしょうね。

話しは脱線してしまいましたが、 まだ上映していますので是非ごらんください。

素直に泣ける物語ですよ。 またリンクがうまくできないので シネマ歌舞伎 または

刺青奇偶で検索してください。

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