花の生涯 ~梅 蘭芳~
またまた映画の話題です。 梅 蘭芳(1894~1961) という人は 京劇の女形
の芸を確立した名優で、来日するたび観客、特に歌舞伎界をはじめとする演劇人
に強い影響を与えたことでも知られています。 同じ京劇を題材とした「覇王別姫」
で、カンヌのパルムドールを受賞したチェン・カイコー 監督が再度 京劇を題材に
した映画です。 今回はじめて知ったのですが、京劇の「覇王別姫」というのは
梅 蘭芳が創作、上演した演目なのだそうです。 実在の人物が主人公だと
映画 「覇王別姫」のようなスケールやドラマチックなストーリーにするわけにも
いかないせいか、なんかもうひとつ面白くないです。 前半三分の一で若き
梅 蘭芳 を演じるユィ・シャオチュンという人が美しいです。 結局見所はそこだけ
といったら言い過ぎかしら レオン・ライやチャン・ツィイーといったスターを
起用しないとなかなかお客を呼べないというのはわかるんだけど。
日本軍の軍人役で 安藤政信も出ていますがどう見てもその当時の人間
ましてや軍人には見えません。
梅 蘭芳の舞台は映像が残っていて今でもいくつかの作品は見ることができます。
数ヶ月前にNHKBSで 最後に来日した時の「貴妃酔酒」の白黒の映像を
見たのですが、正直どこがすごいのかよくわかりませんでした。 孫悟空のような
派手な立ち回りのあるようなものは理屈抜きに楽しめますが、女形の芸の
細かいところまではちょっと理解できませんでした。
映画はまだ新宿ピカデリーで公開中です。
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コメント
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映画はぱっとしなかったようですが、この写真はパ~っと華やか、瞳も潤んで魅力的ですね!
美しい
投稿: ノブ | 2009年4月17日 (金) 09時35分
ノブ様
そうなんです。 この人は京劇の素養のある人だそうですが
女形ははじめてだったようです。 京劇の女形はほぼ壊滅
状態のようで、残念なことですよね。 うちの姉はかなり前
のことですが、麻布の中華料理店でバイトしていた 梅 蘭芳
の孫に出会ったことがあるんですよ。
投稿: ahbon | 2009年4月18日 (土) 22時36分