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2009年11月23日 (月)

糊問題

日本刺繍だけでなく気のむくままにいろんな手芸に首をつっこんだので

今までいろんな糊を使ってきました。 日本刺繍の仕上げには私は正麩糊を

使いますが、これは小麦でんぷんの糊です。 そのほか合成の糊や布海苔

または洗濯のり(無添加のもの)などさまざまな糊がつかわれているようです。

さてノリゲのためにわざわざ町田の富沢商店まで買いに行った餅粉ですが、

何に使うかというともち粉の糊をつくるためなんです。

刺繍した生地をボール紙に形通りに貼っていくための糊としてはこのもち粉の

糊が一番いいということなので煮てみることにしました。

いや~たいへんでした。 正麩糊よりずっと時間も腕力も必要です。

煮る量にもよりますが、40分以上とろ火にかけてかき混ぜ続けます。

休めません しかも正麩糊よりさらに日持ちしません。 

ふ~ 伝統って肩がこる。 はじめはカルトナージュでつかう ヤマト糊と

手芸用ボンドをまぜて水で薄めた糊をつかっていてなんだかうまくいかなかった

のですが、もち粉の糊でなんとか貼り終えました。

手芸用ボンドはすぐにくっついてしまい修正しにくく、ヤマトのりは修正できる

けれども接着力に欠けるという欠点があるのです。

もち粉の糊はすぐにはつかないのでやり直すことができてかつ接着力があります。

ただ粘りが強いので竹べらを使って薄くのばしてつけるのがちょっとたいへんでした。

                                                    

Img_1380

これから二枚一組にしてパイピングをはさんで綿を入れてかがればできあがり

です。 正麩糊も餅粉糊も伝統的に使われてきたものなので使っていて安心

なのですが、そのつど煮なければならないのと少量作れないので 使いきれ

なかった分は捨てることになります。 

刺繍の仕上げにも

思い切って合成の糊をつかってみようかと思案中です。

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日本刺繍」カテゴリの記事

コメント

40分ですかぁ〜 お疲れ様です。
私は、日本刺繍の糊ですら、もっと短縮出来ないかと思うのに...40分なんて耐えられない(笑)

習い始めていた頃、糊を煮るのに同量の水を使用したらあっという間に出来上がったけど粘りの無い使い物にならない糊が出来ました。人間失敗しないと上達しませんね。

他の方から教えられた「お玉で煮るのよ〜」は、目から鱗でした。

あおもり様
もち粉の糊は先生からは一時間以上煮るように聞いていたんですが45分が限界でした。 正麩糊の場合は200ccの持ち手のついた計量カップで煮るんですが使い切ったことは一度もありません。
先日京縫いの下司さんの展示会で聞いたのですが、昔ながらの
せんたくのりを使うそうですが、それって洗うととれちゃうんじゃないかなと思いました。 合成の糊は経年の変化がちょっと心配ですね。 まぁ 私が生きてるうちはだいじょうぶかとは思いますが。

私も糊煮るのいつもめんどくさいな~。と思っています。
下司さんの展覧会なんてあったのですね~。

軽量カップかぁ~
それもアリですね。

お玉は持ち手が長いので熱くならず快適ですよ。
沢山は作れませんけど、一面仕上げなら十分です。

最近はCMCを使っていますが、使い勝手はとてもいいです。
経年変化は、ほんと、私も生きてるうちはわからないんじゃないでしょうか・・・^^ヾ
ノリゲ、もう一息(といっても大変そうですが)ですね!
手が掛かる分、蓮華袋の比ではない高級感があります~

ねこ年様
ほんとに刺繍だけでもたいへんなのにね。
糊付けはもっと楽な方法をためしてみたいと思います。

あおもり様
なるほど持ち手が長いのはいいですね。 みんないろいろ
考えてますね~

ノブ様
CMCというのは江戸刺繍組合の頒布会で買った糊と
同じものかしら。 一応水に溶かしてみたんだけど
どういう状態がベストなのかわからなくてまだ使っていない
んです。 今度会った時教えてね。 ノリゲ終わったら
ハコセコにとりかかります。

カルトナージュって、ボンドとヤマト糊を混ぜて使うんですか~!
知りませんでした~!
それにしても、40分、、、?!
・・・・・・・・わたし、ゼッタイ、ムリかも~、、、(^^ゞ

きぬえ様
きぬえさんはカルトナージュのときはどんな糊を使いましたか?
先生によってはフランス製のボンドを使うかも。
私 料理だったら40分も鍋の中身をかきまぜるのは無理です。
きぬえさんはおいしいもののためならできるんじゃない?

それが、お教室のときは、なんだか、大きな容器から、
ニュ~と、お皿に出してもらうのを、ぼんやり見ていたんです。
で、家では、木工ボンドしかないので、それで、やっつけてます、(^^ゞ

>きぬえさんはおいしいもののためならできるんじゃない?
ahbonさん、なんか、大きな誤解が、、、(^o^)
5分が限度です~、(^^ゞ

きぬえ様
そっか~ パンもこねないで作れるんだもんね。
今回の糊は2回失敗して三度目の正直でした。
けちって少量作ろうとしたための失敗です。
出来た糊はさすがに使い勝手がよいものだったので
急がば廻れという言葉が身にしみました。

パンは、こねます!、三分ですが、、、(^^ゞ

おおーっと!
私もちょうど筥迫で「糊」について考えていたところです。
やはり日本刺繍には正麩糊なんですね〜。
私は先日、大工さんが使うという米糊に挑戦してみましたが、
あえなく途中で力つきあきらめました…。
餅粉もいつかは、、、と思っていましたが、経年の保存に絶えられるほど
自作品の完成度はあまりにもなっちゃいない!という結論に至り、
そんなこと考えるのは時期尚早と戒めております。
日本刺繍のようにすてきな作品ができた日には、100年以上保たせたいと
思うんでしょうが…

Rom筥様
餅粉の糊については防腐剤を入れるということも聞いているので
今度韓国刺繍の先生に聞いてみますね。
ハコセコの職人さんについては探す努力を続けています。
12月3日から江戸東京博物館で伝統工芸チャレンジ大賞という
ものが開催されますので、そこでも情報を集めてきますし
他にも心当たりがありますので調べてみますね。
最近着物を着る方たちにハコセコを見直してもらえるよう
宣伝しています。 ほんとに全日本ハコセコ協会 または
ハコセコ連盟 作ろうかしら。 全セコ協 か全セコ連 なんちゃって

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