書籍・雑誌

2009年4月28日 (火)

お母さんのきもち

Img082

 新川和江さんは 「私を束ねないで」という詩でよく知られています。

私はこの方の~赤ちゃんに寄す~という詩が大好きです。

  うす紅いろのちいさな爪

  こんなかわいい貝がらが

  どこかの海辺に落ちていたらば

  おしえてください

  光る産毛 柔らかな髪

  こんな優雅な青草が

  はえている野原あったら

  そこはきっと神さまの庭です

  

  赤ちゃんのすべて

  未完成のままに

  これほど完璧なものが

  ほかにあったら

  みせてください

    *

  <わたしが生んだ!>

  どんな詩人の百行も

  どんな役者の名台詞も

  このひとことには

  敵いますまい

    吾子よ

  おまえを抱きしめて

  <わたしが生んだ!>

  とつぶやく時

  世界中の果物たちが

  いちどきに実る

  熟した豆が

  いちどきにはぜる

  この充実感

  この幸福

  お役人や政治家が声高にさけぶ少子化対策よりもこの詩の方が

ずっと効果がありそう。  誰もが安心して子供を産み育てられる社会

こそが理想でしょうけどどうすればいいんですかねthink

  

2008年12月24日 (水)

大好きな絵本

 先日りんごを食べながら 「えんやら りんごの木」という絵本のことを

思い出して 冒頭の部分を口ずさんだらどんどん次のフレーズが出てきて

びっくり。 これは長男が大好きだった絵本で何十回も読み聞かせたので

すっかり憶えてしまっていたんです。

 長女のお気に入りはなんといっても「ノンタン シリーズ」と「ぐりとぐら」 

今年ノンタンの作者であるキヨノサチコさんは亡くなられましたね。 

お冥福をお祈りすると共にこころからお礼を申し上げたいです。 

子育て中はお気に入りの絵本にどれだけ助けられたか。

 私自身の子供時代を振り返ると なんといっても岩波の子どもの本ですね。

今に至るまで読みつがれている秀作がたくさんあります。

ちいさいおうち・ちびくろさんぼ・おさるのジョージ・はなのすきなうし

ふしぎなたいこ・ききみみずきん・おそばのくきはなぜあかい

かぞえあげたらきりがないくらい。 ちびくろさんぼ以外は今でも絶版にはなって

いないとおもいます。 ちびくろさんぼは差別的だということで絶版になりましたが、

トラがバターになっちゃうところとか、ホットケーキを山ほどたべるところとか

大好きでした。 岩波書店以外のところから復刻されたとかされないとか、、、

中でも特に印象に残っている本はこの二つです。

Img046_2  九月姫とウグイスはサマセット・モーム

唯一の童話としても知られていますが、

もちろん子供の時はそんなことは知る由

もなく、シンデレラでも白雪姫でもなく

シャムのお姫様というところが、子供心

にもエキゾチシズムをかきたてられたんで

しょうか。またじつに挿絵がいいんです。

 絵は武井武雄さん この方は今回

はじめて知ったのですが、童画という言葉を生み出した方で子供の琴線に

ふれるすぐれた絵を残された方です。 一目みて外国人の描いた絵では

ない何か日本的なモダンさや情緒のある絵です。 

岡谷市にこの方の美術館 イルフ童画館 があるそうです。 

Img047 そしてもう1つはこの金のニワトリです。

舞台はロシア、プーシキンの物語詩

を下敷きにハンガリーの画家 ポガニー夫妻

が作った童話です。 ストーリーは今読む

と実にツッコミどころ満載のたわいない

おとぎばなしなのですが、ごちそうを食べて

昼寝ばかりしているなまけものの王様が最後

まで肯定的に描かれていて、もともとの詩は

どういうものかしらないのですが、風刺や教訓色は薄まっていてそこがいいです。

これも絵がすばらしいです。  絵を描いたウィリー・ポガニーさんは後にアメリカ

に渡って建築家になったそうです。 どんな建物を作ったのか、のこっているので

あれば見てみたいものです。 

いまでもエキゾチックなものや鮮やかなコントラストの配色に惹かれる私の原点

はこういうところにあったのかとあらためて気づかされました。

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